冬の幻
ここ何日か、yasuのアルバム『BLACK LIST』の中の歌の一説を
このブログに掲載させてもらった。僕の中で好きなフレーズで
深い意味はないのだが、自分で書いていて少し、
後ろめたい気持ちになってきた。
なんかyasuが精魂こめて作った歌を安売りしているような
感覚に陥ってしまった。
僕自身がかかわったコンサートではあるが、
yasuがその身をけずるようにして生み出した歌である。
いろいろな想いがそこにはある。
少し、考えを改めたい。
僕自身の思いを書かせてもらう。
僕はこの『冬の幻』という歌が個人的に大好きなのだ。
大切な人を亡くしてしまった主人公が本当に素直に
ありのままの気持ちを歌う、、この歌のシーンの為に僕は今回の
setplanにシャンデリアを飾った。
今回の美術setには色々なイメージを連想させる具体的な造形物を作ったのだが、
このシャンデリアには僕の中で特別な想いがあった。
set全体を通してのイメージは、『廃墟』『喪失』『孤独』といったような言葉を
連想させるものであったのだが、誰か、、が、そこに存在する事により、
失われたモノが『蘇る』という表現を僕はstage上でしたかった。
朽ち果てて、もう二度と灯のつく事のないシャンデリアに
灯をともしたのは、まぎれもない『命』であるということを、、
それは『幻』かもしれない、、、
それでもそれは、、僕の心の中で生きているのだ。
そんなシーンを造らせてくれたyasuに感謝してやまない。
そして、一緒に造ってくれた、美術デザイナーの江田君、
照明デザイナーの保阪、オペレーターの平君、、
本当にありがとう。
by mabatakishot
| 2008-06-02 23:15
| on stage