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まばたき

場所

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昨日は赤坂BLTZでイベントの現場。
昨年からつづいて、シリーズとなっている
Hot Stuffさんの創設30周年記念のイベントだ。
いつもはこのシリーズ、、現場を担当しているのは、
Fuji Rock Fes 、oasis等海外来日アーティストの仕事をライフワークとする
岡田さん、、。この道、、ン十年のベテラン舞台監督。
岡田さんは会社の都合で別現場があり、会社の都合で僕が赤坂BLITZへ。
昨日の出演者の皆さんは筋肉少女帯の皆さんとミドリの皆さん。
盛り上がりました。大槻さんはMCで『Fuji,出るぞ〜!!』と叫んでいました。
赤坂BLITZはもう何回か仕事でお邪魔している新しいライブハウスです。
TBSさんが新社屋をリニューアルするとともに、一緒にリニューアルしたんですが、
先代?ができた時には革新的なライブスペースとして、
『ZEPP』,『SHBUYA AX』等の今の1500人〜2000人クラス
CAPAのライブハウスの礎を築いた場所です。
この成功により、ライブをするスタイル、
ライブを楽しむスタイルに幅が生まれました。
今まではもう少し小さなスペースがライブハウスと称される空間だったモノが、
少し大きくなる事により、社会的にもよりポピュラリティが広がったと思います。
新しくなった赤坂BLITZには最新鋭の音響システムが設備されています。
ラインアレイシステムはもとより、デジタルコンソール等、
それはそれはもうゴージャスです。
只、僕には少し気になる事があるのです。
何人ものアーティスト、何人ものPAオペレターの手により
その場所で音を聴かせてもらってきたのですが、
そこにはある『特性』があるのです。
すごく、、デッドな音場なのです。
『デッド』という表現はすなわち、『響かない』のです。
普通の人は気づかない事だと思いますが、
僕は仕事柄?そういう事が少し気になります。
ライブハウスという場所にしては、『デッド』過ぎるのです。
いい事か悪い事かは、たぶん突き詰めれば『好き嫌い』の範疇なのですが、
僕の好きな『おいしいところ』を表現するのが難しいのです。
僕はその空間自体がPAされた音により心地よく鳴る、音に包まれる感覚が
好きなのですが、そこにいると聴感上の問題より、なんか違和感を感じるのです。
うまい事説明できませんが『会話』というコミュニケーションに喩えると、
『電話』と『目の前で話して』いるのとの違いかもしれません。
音は、ハッキリクッキリ聞こえるし、何の問題もありません。
もしかした人によっては大好きという人もいると思います。
実はライブ会場というモノは音響的立場に立って、イイ音を聴かせるという目的が、
プライオリティの一番にきている会場は皆無に等しく、
ある意味僕らの仕事においては、方向性が違うモノが多いのです。
サントリーホール等、オーケストラを生で聴かせる
目的の会場は『響き』が命です。そんなところに僕達が使っているPAシステムを
持ち込んで『ロックンロール』なんて、事をした日には
それこそ大変な事になります。
赤坂BLITZは少なくとも『ライブハウス』と銘打たれた会場として
設計されたモノと思います。
想像するに色々な事を鑑みて設計するのは本当に匠の技だと思います。
大変な事だと思います。そして色々な会場を訪れる僕らだから感じられる
その場、その場の特性を僕らは理解できないといけないのです。
by mabatakishot | 2009-04-11 13:33 | flowers