水の街
正月にフィルムの整理をしていた時に捜していたものが
出て来た。郡上八幡の写真である。
訪れたのは長女が産まれた年の3月だったから、、
1992年かな、、、。名古屋で現地オフの日を利用して
行った。ず〜っと行きたかった街だった。
街中を流れる長良川支流の吉田川は日本有数の清流として
有名で夏になれば子供達が川で泳ぐ姿見られるのだ。
そして子供達が大人になってゆく最中で度胸試しとして
街に架かる橋の上から川へ飛び込むのが習わし。
郡上八幡の子供達はゆうにビルの3階ほどもある高さから
川へ飛びこんで大きくなってゆくらしい、、、。
そんな子供達がうらやましくてどうしても行きたかったのだった。
名古屋から何本も乗り換えをして3時間近くかかったその街は
本当にいいところだった。
水辺が大好きな僕にとって、川の水の美しさもさる事ながら、
その街に流れる空気や時間はあの頃の
僕をほっとさせてくれた。
美しいのは川だけでなく街並みも美しいのだ。
街中には沢山の小さな水路があって、
生活の中に水がとけ込んでいる。
街の人々が水を特に大切にしているのがうかがえる。
大切にというよりあるべき姿がそこにあったような気がする。
水というもののあるべき姿が、、、。
僕たちはいつしか、自分達の便利さや効率と引き換えに
大切なものを汚してきてしまったんだろう。
エコロジーっていう事が叫ばれている昨今だが、、
長い時間をかけてもうこうなってしまった以上はまず、
それぞれが身近な所からはじめて、それを食い止めて
それを綺麗なあるべき姿に戻す努力を汚した時間以上の
時間をかけてやらないと難しいのだ。
そして、難しいからといってそれをやらなければ、
何も変わる事はないのだ。
昔の写真を見て笑った事があった。
あの頃から僕はわんこばっかり撮っていた。
こいつだったり、、、
こいつだったり、、、
郡上八幡、、、素敵な街である。
by mabatakishot
| 2010-02-02 03:03
| 旅日記